猫が毛玉を吐かずに済む方法は?
結論から言えば、ごめんなさい、そんな方法はありません
綺麗好きでグルーミングの好きな猫は、ほぼ毛のないスフィンクスのようなヘアレスキャット以外
毛玉は吐きますし、毛玉を吐かないから健康、とも言えません
ただし、毎日ケアする事で、吐く回数や毛球症のような病気にならずに済ませる事はできます。
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毛玉を吐く原因
もともと、猫はよく吐く生き物です
というのも、基本的に、食べ物は丸飲みするから。
野生の肉食動物の習性を残している猫は、獲物を横取りされる前に急いで食べる為
あまり噛むことはありません。
ドライフードを食べる際に、カリカリと音を立てている子も確かにいますが
彼らの歯は鋭い歯しかなく、咀嚼(すり潰す・粉砕する)して食べるための臼歯
(人間で言うと奥歯)はありません。(何本かはありますが、その臼歯も尖っています)
なので、噛んでいるようでも少し砕く程度の事しかできません
フードを丸飲みしても猫の消化液は酸性度が高いおかげで消化能力も高く
体内の消化や栄養吸収には影響はないと言われていますが
野生のネコ科の生き物が食べるような生肉とは違って、ドライフードなどは
やはり消化に時間がかかるので、ガツガツと慌てて食べたりすれば、吐き戻したりもします
この、猫の丸飲みは、ほかにもデメリットがあります
- ゆっくり食べる猫よりも、たくさん食べてしまうので肥満になりやすい
- 早食いや丸飲みの癖があると、食べ物以外でもさっと飲み込んでしまう
(異物誤食・誤飲) - フードを噛まずに飲み込んでばかりいると、歯石が溜まりやすい
消化能力が高くても、グルーミングをする事によって飲み込んだ抜け毛は、
フードと違って、決して消化される事はありません
普通なら便などに混じって、体外へと排泄されますが、そのまま胃の中に
溜まってしまう事もあります。
その毛は、胃液で溶ける事もなく塊となり、毛玉状となり、そして最後には
胃液と一緒に口から吐き出されるわけです
毛玉を吐く回数
猫の種類や毛の長さ・グルーミングの回数などによって違ってくるので、一概には言えませんが、
頻度としては、1カ月~数カ月に1回程度で、
年に2回以上毛玉を吐く割合は、短毛種で25% 長毛種で50%
週に何度も吐いたり、吐いた後に食欲が落ちる、または、吐こうとしているのに
何も吐けないというような場合は受診をお勧めします
というのも、胃の中でたまった毛が毛玉状になり、それが排出されないがために起こる
消化器症状「毛球症」を起こしている可能性もあるからです
毛球症とは
胃の中で毛玉状となった毛が、胃の粘膜を刺激したり、腸に詰まったりします
これにより、食欲不振・吐き気などを引き起こすことを毛球症と言います
また、この毛玉が腸まで進んで詰まってしまった場合
腸閉塞を起こし、最悪、開腹手術によって除去しないといけなくなります
予防法
日頃からこまめにブラッシングを行い、飲み込むムダ毛や抜け毛を少なくする事が大切です
(短い時間で良いので、子猫の頃から日常的に行って習慣化させてしまえば
あまり嫌がらなくなりますよ)
また、食物繊維の多く含まれた毛玉ケア対策用の食餌を与えたり
猫用の草(胃壁を刺激して嘔吐を催す葉先の尖ったイネ科の草)を利用します
お勧めのサプリメント
ラキサトーン
流動パラフィンと白色ワセリンが、お腹に溜まった毛玉を除去します
ペースト状でチューブに入っており、そのまま与えるか
もしくは、前肢に塗ってやると、違和感を嫌う猫は舐めとってくれます
与えるタイミングとしては食間。食餌などと一緒に投与すると効果が減少し
また、油分を含んでいる為、消化不良を起こしかねません
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